2023/11/15 東京商工会議所 ~初代会頭 渋沢栄一翁~
11月11日は渋沢栄一翁の命日でした。
渋沢栄一といえば、2024年7月前半に新一万札の肖像になります。
それにともない金融機関での新しい紙幣(ピン札)へ両替について問題ができています。というのも現行のデザインの紙幣の製造は2022年9月に終了しています。
そのため、現紙幣のピン札は日々減っています。各金融機関も1日分の新札への両替制限を行っているそうです。
なにかお祝い事や、これからの季節でお年玉等でピン札のご入用な方は早めに準備された方がいいかもしれません。
実は、2004年現紙幣が新たに発行される前にも、当時流通していた紙幣のピン札が不足していました。その時を思い返すと来年の7月までにさらにピン札不足が深刻になってきているもの分かるような気がします。
2024年7月よりの新一万札の肖像になる渋沢栄一とは、開国から昭和初期までの激動の時代において、日本経済の基礎を築いた人物です。
豊かな生家、博識な父や従兄弟、海外視察の経験など、あらゆる幸運に恵まれた渋沢栄一は、その後さまざまな偉業を成し遂げていきます。76歳で実業界を引退するまでの43年間で、多くの会社設立に関わっています。
その1つに、1873年6月11日に、日本で初となる国立銀行が設立されました。
当時「第一国立銀行」と呼ばれたメガバンクは、今では「みずほ銀行」と名を改めています。この第一国立銀行を設立したのが渋沢栄一です。
第一国立銀行は、官営銀行として長期で借り入れできる低利の融資を行い、日本経済を支えてきました。また、栄一の指導により多くの地方銀行も設立されたのです。
渋沢栄一は、銀行だけではなく、さまざまな業種の会社を設立しました。その数は生涯で500もの企業に関わったことから、「資本主義の父」と呼ばれ、「民の繁栄が、国の繁栄につながる」という想いのもと、1878年に東京商工会議所を創立し、初代会頭を務めました。
東京・大阪・神戸の3カ所に設立され明治維新を迎えた日本では、先進諸国のさまざまな制度を導入しており、商工会議所制度もその一環です。
東京商工会議所とは、東京23区内の会員(商工業者)で構成される民間の総合経済団体です。
商工会議所とは、商工業者で構成される自由会員制の公共経済団体です。地域の会社経営者、個人事業主が集まるための場所ともいえます。したがって、営利目的で運営している機関ではありません。しかし、商工会議所はただの寄り合いではなく、特別認可法人です。法律に基づいて設立されているため、法律が改変されない限り存続する組織でもあります。
つまり、商工会議所は、国や自治体のバックアップを受けている組織なので役所とは違いますが、役所が行うような仕事も請け負うため、公的な機関と位置付けされています。
商工業の総合的な発達と社会一般の福祉の増進を目的に、3つを柱で活動しています。
1.経営支援活動
経営に関するご相談、融資のご案内、ビジネス交流会など、企業経営の改善と新たな成長に向けて挑戦する企業をサポートする活動を実施しています。
2.政策活動
景況調査など企業の声を集め、国や都など行政や政治に対して企業が活力を維持し円滑な経営を行うことができるよう、提言・要望活動を展開しています。
3.地域振興活動
観光・ビジネスの推進を始め、23区に設置された支部での活動等を通じて、地域経済を活性化するためのさまざまな活動を行っています。
当社イーアクティブグループも渋沢栄一の精神を引き継ぐ、東京商工会議所の正会員です。
イーアクティブグループは、当社理念の一つにも“共に繁栄”を掲げ、日々進化、成長し続けていけるよう精進してまいります。