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2023/02/13 千葉県の天然ガス ~価格高騰の影響受けず、地産地消のエネルギー~

 ここ最近、電気やガス料金の値上げが、私たちの暮らしを直撃しています。
ロシアのウクライナ侵攻などの影響で、原料として輸入されている原油や天然ガスの価格高騰が理由としてがあげられています。

 ですが、こうしたなかでも、千葉県では地元で採取された天然ガスが、家庭で使われています。
地下には、天然ガスが地下水に溶け込んだ日本最大級の水溶性天然ガス田の「南関東ガス田」があり、主に、茂原市など九十九里浜に近い地域で採取されています。
価格変動がなく、家計にやさしい「地産地消」エネルギーとして、注目されている千葉県の天然ガスです。
 お湯を沸かす際に使用するガスレンジの「都市ガス」には、地元で採取された「天然ガス」が使われています。
 
現在、輸入されている天然ガスの価格は高騰しています。温暖化対策やコロナ渦からの回復を見込んだ世界的な需要の高まりに加え、ロシアのウクライナ侵攻によって供給が不安定となっているのが原因です。

 千葉県産の天然ガスを使う茂原市にあるガス会社「大多喜ガス」の料金は、2013年に値上げして以降は同じ価格で、平均的な家庭で月額約5,310円ほど。2月からは政府の補助金でさらに1000円程度安くなります。
 しかし、一方、都内の大手ガス会社の平均的な家庭のガス料金は、21年12月に約5,410円と茂原市とほぼ同じ価格でしたが、今年1月に約7,630円に値上がりしました。
補助金の支給が始まる2月も約6,960円と高値は続きます
 
地元にある天然ガスなので、輸入価格に影響されることなく、ある程度の量がしっかり確保されていることが千葉県産の強みだそうです。
今から300万年から40万年程前に、海底に沈殿した有機物が地中で分解されてガスになり、地層内の地下水に溶け込んだものとされています。

ところによっては、地中の天然ガスが自然に湧き出ていて、地域を流れる川では、ガスが小さな泡となって浮き上がってくる現象もあります。
採取しやすいことから、千葉県にはガスを採取する井戸が600か所以上あり、天然ガスの生産量は新潟県に次ぐ全国2位です。
地元で採れたガスを地元で消費することで、安定した価格や供給量が実現できています。

 天然ガスは利点が多いように見えますが、大きな課題点もあります。
千葉県産の天然ガスは、地下水に溶け込んでいるため、採取のため地下水をくみ上げすぎると地盤沈下が起こる恐れがあります。
 国内で天然ガスが採取できるのは千葉県のほか、新潟県や北海道など限られた地域のみです。採取できる総量も国内全体の天然ガス使用量のわずか2%ほどしかないです。いっぺんに使うことができないという特徴をもつ資源なので、使用する私たちも十分に考えながら使用していかないといけません。 

 当社イーアクティブグループは、こうした地域の方々とも関わっている会社でもあります。お客様により良い暮らしを提供し、共に繁栄できるような会社を目指しています。日本の資源開発している地域にも今後も注目しながら、推進していきます。

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