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2024/8/26 インドネシア2036年五輪の新首都誘致に熱視線

  2024年のオリンピック・パラリンピックは、フランスのパリで開催されました。
大会は7月26日から8月11日までの17日間にわたってパリオリンピックが行われ、多くのスポーツ競技がパリのさまざまな会場で繰り広げられました。そして8月28日から9月8日までの12日間にわたりパリパラリンピックが開催されます。今回のオリンピックパラリンピックは、持続可能性と都市全体の統合をテーマに掲げ、パリ市内外の歴史的な場所を競技会場として利用され、
特に、新設されるパリ・セーヌ川沿いの都市開発エリアでの競技が注目されました。
 パリオリンピックでの日本は、金メダル20個、銀メダル12個、銅メダル13個の計45個を取りました。そして今大会で、金メダル2個、銅メダル1個の合計3個の成績のインドネシアですが、インドネシアに熱い視線が送られている兆候を本コラムではお伝えしたいと思います。
 経済成長著しいアジアの新興国が相次いで夏季五輪招致に乗り出しました。その中でインドネシアは、2036年新首都に誘致したい考えを示しました。経済大国としての存在感を世界に周知する狙いです。国際大会開催で実績を積み、東京五輪も手本に東南アジアや南アジアで初の栄誉を担うことを見据えます。

 海外プロサッカーやバドミントンなど、特定のスポーツ以外への関心が低いとされるインドネシアですが、アジア大会では国民の多くががスタジアムに殺到し、選手に声援を送りました。国民の熱狂を目の当たりにして、政治家やスポーツ関係者も、俄然招致に熱を入れます。
ほかにもシンガポールとマレーシアが共催を一時模索したほかアジアでは2036年の五輪開催に向けた動きが活発化しています。

 その背景にはアジアの経済成長があります。プライスウォーターハウスクーパース(PwC)の予測では、インドは2030年に国内総生産(GDP)で世界3位に浮上し、インドネシアも10位以内に入る見込みです。五輪を開けば、世界の主要経済国の仲間入りを世界にアピールできます。

 アジアでは、1964年に東京で初めて五輪が開かれました。29個のメダルを獲得しました。
当時の東京五輪の12年前の1952年のヘルシンキ五輪は日本はわずか9個のメダルでした。GDPは、1952年ヘルシンキ五輪当時40兆円、そこからアジア初の五輪開催である東京五輪が開かれた1964年の12年で2.5倍の106兆円になりました。日本の高度経済成長期です。その後、日本は高度経済成長をへて経済大国へと変貌しました。
 インドネシアも2036年開催となると今から12年後です。同じような成長を見せるのであれば、現在インドネシアのGDP150兆円から370兆円になると、世界の経済大国に追いつくくらいの成長が見込めます。
 経済成長に合わせて日本もメダルの数が倍増しております。インドネシアもどこまでメダルの数を増やすのでしょうか? 1988年にはソウル五輪で韓国が工業国としてのイメージを世界に広げたほか、2008年の北京五輪で中国は名実ともに世界の大国として国際社会に認知されました。
2036年五輪の開催都市はエジプトやメキシコが招致を表明しています。強力なライバルを相手に成長著しいアジアの都市がどこまで輝けるか、熱い招致合戦が始まっています。

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