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2016/10/19 交通ターミナルの発展 ~インバウンド対策・バス事業の改革~

2016 年 4 月 4 日に新宿駅南口に「バスタ新宿」がオープンしました。これは、国土交通省
関東地方整備局が事業主体として施工した「新宿駅南口地区基盤整備事業」の一環で整備さ
れた鉄道駅や高速バスターミナル、タクシー乗降場などを集約した交通ターミナルです。開
業後 1 カ月間(2016 年 4 月 4 日~5 月 3 日)の利用者数は、延べ約 53 万人。1 日あたりで
は約 1,200 便が発着し、平均約 2 万人が利用している巨大なターミナルです。これは、成田
国際空港の国内線に匹敵する人数です。現在、ここに訪日外国人の利用者数が増えています。
それは、このバスターミナルから、富士山五合目に向かうバスがあるからです。富士山は、
言わずと知れた日本の象徴、日本人のみならず、訪日外国人も一度は登りたい願望はあるで
しょう。しかし、バスタ新宿が出来るまでは、鉄道やバス、タクシー等の複数の交通機関を
乗り継ぐしかありませんでした。時間と費用もかかります。このバスタ新宿がオープンした
ことで彼らにとって、時間と費用の節約になるのです。バスタ新宿のインバウンド対策は、
まだまだ不備があるようですが、今後、整備されていくことでしょう。

また、東京駅八重洲口地下でも、大規模なバスターミナルの整備計画があります。八重洲口
地下に計 3 カ所の大型バスターミナルを整備し、地上に点在する乗り場を集約して鉄道と
乗り換えをしやすくし、東京五輪を控え、外国人や地方からの観光客の利便性を高めようと
いう狙いです。また、オフィスや商業施設などからなる複合再開発ビルを想定しており、規
模は総延べ約 94 万㎡に及びます。20 年度の東京五輪イヤーから 22、23 年度に順次、完成
する見通しです。東京駅、新宿駅という 2 大ターミナルにより、益々、利便性が高まり、観
光立国として地歩を固めていくことになると思います。
さらに、東京都港区虎ノ門一丁目地区の市街地再開発事業で 2019 年に完成予定の高層ビ
ルに、都心と臨海部を結ぶバス高速輸送システム(BRT)が乗り入れるバスターミナル
や、ビルと周辺の地下鉄駅をつなぐ地下歩道が整備されます。この計画の目的は、虎ノ門
を国際的ビジネスの拠点にし、五輪の競技会場や豊洲市場、東京国際展示場のある臨海部
へ行く新たな起点としての利便性を高めようとすることです。その大動脈となるのが、弊
社の目と鼻の先にある、通称「マッカーサー道路」です。東京の重要な交通の要衝とし
て、特に巨大バスターミナルを発着するバスは、人々の生活や観光客の足として、重要な
役割を担う交通手段になるでしょう。

弊社は、現在、横浜市営バスに看板を掲載しています。関東地区の 1 都 6 県で公営バスが
運行されているのは、東京都と神奈川県しかありません。横浜市営バスに看板を掲載するの
は、弊社のプロモーション戦略の一環として検討されていました。何故なら、政府は、2020
年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、訪日外国人数を 4,000 万人にするという
目標を掲げています。そして、そのオリンピックでは、野球が復活することになりますが、
プロ野球 DeNA ベイスターズの本拠地である横浜スタジアムが、野球のメーンスタジアム
になることが決定されています。日本人にとっては大変喜ばしいことですし、多くの人達が
観戦に行くことでしょう。また、訪日する外国人にとっても例外ではないと思います。その
傍を弊社の看板を掲げたバスが運行するわけです。当然、目に留まることも多くなる、とい
うのがその理由です。

バスは多くの人々を運びます。その人の希望する目的地へ、感動をもたらすその場所へ。ま
た、バスには鉄道にはない魅力があります。街中の息遣いが直接伝わり、その街に溶け込め
ます。バスは、土地から土地への架け橋となり、その土地の文化の一端を肌で感じることが
出来るなくてはならない交通手段なのです。
異文化情緒漂う横浜の街を運行する横浜市営バスへの看板掲載は、弊社の経営理念に即し
た取り組みに他なりません。

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