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2019/12/18 インドネシア視察 ~建設進む石油・ガスタンクターミナル~

 今年3月以来のインドネシアへの視察へ行ってきました。先回と同様、早速、視察目的の石油・ガスタンクターミナルを訪れました。広大な埋立地に、石油タンクがそれと分かるように建設されていました。先回の視察では基礎工事の段階でしたが、巨大な石油タンクを目の前にし、着々と建設が進んでいることが確認出来ました。

 スラバヤは東ジャワ州の石油産業の中心地です。その戦略的な場所に加えて、深海沿岸、および周辺地域に多くの油井が存在しています。この石油タンクの建設の目的は、今後、東ジャワで生産される石油を管理するための石油精製所の建設をするためです。と同時に、この地域の人的資源を活用しながら、経済を活性化することです。インドネシア第二の都市スラバヤですが、首都ジャカルタと比較すれば、都市の発展という意味では、まだまだの感が否めません。
 また、インドネシアのエネルギー事情の改善に寄与することも目的としています。急成長する経済に伴い増加を続けるガソリン、軽油などの燃料油需要に対して国内の石油精製能力が不足していることもあり、この石油精製所が果たす役割も大きくなります。国のエネルギー事情改善や地域の経済発展には、この石油備蓄基地の建設は、重要なものになってくるのです。

 更に、近年、都市部での天然ガスの需要に対応するため、 液化天然ガス(LNG)ターミナルの建設なども進んでおり、今後、インドネシアの将来のエネルギー供給基地として益々、重要な地域となってくるでしょう。
 経済の発展には、潤沢なエネルギー供給が欠かせません。インドネシア政府が推進する政策の柱は、国民が豊かな生活をするためのインフラ整備と、エネルギー供給です。この二つは車の両輪です。東南アジア諸国の雄、インドネシアは、成長率5%で経済成長しています。この石油・ガスタンクターミナルは、インドネシア発展の根幹に関わるプロジェクトであることを改めて認識した今回の視察でした。

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