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2019/06/19  G20大阪サミットを皮切りとするインバウンド需要 ~注目される関西~

 訪日外国人客(インバウンド)の約4割を占める関西。関西でのインバウンド消費額は1兆円を突破し、関西経済の牽引役です。今年は世界的なイベントが目白押し。
   令和に入り日本は通常のインバウンドに加え、国際会議の誘致などのMICEビジネス活性化に飛躍の年となりそうです。
  MICEとは・・・・・
  ・ 会議(Meeting = ミーティング)
  ・ 報奨(慰安)旅行(Incentive Tour = インセンティブ・ツアー)
  ・ 大会(Convention = コンベンション)
  ・ 展示(Exhibition = エキシビション)
  これらの頭文字を取った略語です。

 このMICEビジネスは、受け入れ自治体への経済波及効果が高く、新たな産業形態として注目が集まっています。
統合型リゾート施設(IR)には、MICEの関連施設が設置されることが多くみられます。

 まず、このMICEの先駆けとなるのが6月28日~29日の2日間に亘って、「G20大阪サミット」が開催されます。
 4月20日安倍首相が、日本の首相として初めて「なんばグランド花月」(大阪市中央区)でおこなわれた『吉本新喜劇』に出演し話題となりました。大阪でおこなわれるG20開催周知のために舞台に上がった安倍首相。開催時の交通規制への協力をお願いし、「G20を成功させたら2025年には大阪万博がある。みんなで成功させたい」と笑顔を見せました。

   ※写真左:訪日外国人で賑わう大阪城 
   ※写真右:G20大阪サミット会場-大阪国際見本市会場

 G20は、関西でのMICEビジネス活性化の転機になるとみられています。G20開催の実績は、国際会議の誘致で追い風になるからです。
「G20を通じ、日本に大阪という最高水準の国際会議を開催できる都市があることを世界に伝えたい」と、大阪市や経済界などでつくる「2019年G20大阪サミット関西推進協力協議会」の吉田真治事務局長は力を込めます。

 実は、このG20開催で必要な客室約3万室と話題になりました。そしてその膨大な客室数は、すでに確保されました。とりわけ各国首脳らが滞在するホテルには、G20の成功でMICE需要をつかめるという期待は大きく膨らんでいます。

 MICEを含む旺盛なインバウンド需要を背景に、令和元年以降も関西ではホテルの建設ラッシュが続きます。「万博をにらめば、大阪はまだホテル過剰とはいえない」と指摘する声もあります。
 大阪の平成28(2016)年時点のホテル客室数は約5万室。大阪万博が開催される2025年に必要な客室数は8万室超とみられます。さらに統合型リゾート施設(IR)の大阪誘致が実現すれば、4つ星、5つ星クラスの評判高き大規模なホテル需要が出てくる可能性もあり、必然的にIRはMICEも後押しすることになります。
 他地域に目を向けても、今後インバウンド需要が見込まれるイベントは後を絶ちません。

 先陣を切るのが、ラグビーワールドカップです。2019年9月20日~11月2日の44日間に亘って開催されます。世界視点で見るとラグビー人気は侮れない規模であり、ワールドカップの観客動員数はサッカーと比較しても遜色ありません。
さらに注目なのが、場所と開催日数。北は北海道から南は熊本まで全国12ヶ所で試合が行われます。さらにサッカーよりも長い44日間にも亘って開催される事を鑑みると、インバウンドへの影響は絶大です。
 ラグビーはイギリス発祥のスポーツであることから、欧米豪の訪日外国人(インバウンド)が多く来日することになるでしょう。大会前の経済効果分析レポートでは、40万人の訪日外国人観戦客を見込んでいるようです。2017年のヨーロッパからの訪日外国人数は約150万人だったとの評判を鑑みるとかなりのインパクトです。

   ※写真左:ラグビーワールドカップ会場-熊谷ラグビー場
   ※写真右:オリンピックスタジアム

 次に、何といっても今一番のインバウンドの話題といえば、来年開催される東京オリンピック・パラリンピック。オリンピックは、2020年7月24日~8月9日の17日間、パラリンピックは2020年8月25日~9月6日の12日間に亘って開催されます。言うまでもなく、スポーツの祭典。世界中から多くの人々が来日することでしょう。開催期間中、予想では東京都に1,500万人もの観光客が訪れるとの評判です。

 オリンピック・パラリンピック後に開催されるワールドマスターズゲームは、2021年5月14日~30日の17日間に亘って開催されます。このワールドマスターズゲームとは、中高年齢者のための国際総合競技大会。今はまだ大きく取り上げているメディアは、そう多くはありませんが、1985年にカナダのトロントで開催されて以来2021年で10回目を迎えます。
こちらも開催場所は、話題の関西を中心に鳥取・徳島も含まれています。公式ページによると目標動員数は5万人。ラグビーワールドカップと比較すると少し地味ではありますが、比較的高齢の参加者が多いことから欧米豪の富裕層が多数来日されることが期待できます。

 そして、すでに大阪では前評判も盛り上がりも大きいのが大阪万博です。2025年5月3日~11月3日の185日間に亘って開催されます。開催日数は約半年と長期間。訪日外国人の政府目標値が2020年 4,000万人、2030年は6,000万人ということを鑑みると2025年は5,000万人。1970年と比較して約60倍の規模に成長しています。
また、関西国際空港にアジアとのLCC路線が多数就航していることから、コンテンツ次第では、かなりの訪日外国人流入(インバウンド)が見込まれます。さらに関西国際空港と夢洲間を直接接続する船便ルート整備が構想中です。実現するとアクセス性が大きく改善するため、さらなる流入増が期待できるでしょう。

    ※写真左:太陽の塔  
    ※
写真右:大阪万博会場-夢洲

一大イベントが続く、2019年~2020年の日本

 今月末に開催されるG20大阪サミットを皮切りに、日本には、一大イベントが続々と控えています。
2020年の政府の目標である、訪日外国人4,000万人は通過点として考えられ、2030年の6,000万人ともなれば、世界トップ5に入る観光立国となる可能性も現実味を帯びてきました。
 インバウンド事業は、世界の人々との懸け橋になる事業です。当社イーアクティブグループの事業の柱としてか掲げるインバウンド事業部でも、一段と増してくる使命に向かって、邁進していく覚悟を新たにするところです。

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