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2019/5/8 世界赤十字デー ~ライトアップによる平和への祈り~

イーアクティブグループは、日本赤十字社の活動を積極支援しております。

 平成から令和に変わりました。時代の移り変わりには、その時代に功績を遺した人々がいます。5月8日もそれに相応しい日でしょう。本日は、世界赤十字デー。赤十字の創始者であるアンリ・デュナンの生誕の日です。

 1952年に日本赤十字社法が制定され、日本赤十字社が設立されました。1877年・西南戦争の際に創られた「博愛社」という救護団体を前身としています。その後、1887年に日本がジュネーブ条約に調印したことから、現在の名前に変わりました。名誉総裁には、長らく美智子上皇后様が就かれていましたが、皇太子様の即位に伴い新皇后雅子様が引き継がれます。

 世界赤十字デーでは、5月8日を中心に全国各地の建物を赤十字色に彩る「赤十字ライトアップ運動」が行われます。今年も、北海道五稜郭タワー、青森県津軽ダム、石川県金沢城石川門、群馬県富岡製糸場、島根県松江城、福岡県福岡市赤煉瓦文化館など数多くの建物が参加します。

 冒頭に記載した、歴史に功績を遺した人、スイス人の実業家であったアンリ・デュナンもその一人です。彼は、1859年にイタリアの統一戦争の激戦地ソルフェリーノにおいて4万人にものぼる死傷者の悲惨な状況を目の当たりにします。そこでデュナンは村人とともに戦場に倒れていた負傷者の救護に当たりました。そして、「苦しむ人々は敵味方関係なく救護しなくてはならない」という思いを強く抱き、「ソルフェリーノの思い出」という本を執筆します。この本はヨーロッパ各地に反響を呼び、赤十字思想が誕生することになるのです。

 アンリ・デュナンは1863年、ジュネーブで赤十字国際委員会の前身である「国際負傷軍人救護常置委員会(五人委員会)」を設立します。赤十字は戦場において敵味方の区別なく負傷者の救護に当たることを目的とする組織です。その後、アンリ・デュナンは赤十字の創設者としてノーベル平和賞の第一回受賞者となりました。そんなアンリ・デュナンの功績を讃えて1948年の赤十字社連盟理事会で彼の誕生日である5月8日が世界赤十字デーと定められました。

 赤十字マークは、赤十字の組織・施設や彼らに保護されている負傷者を守るために作られたマークです。ジュネーブ条約では、赤十字マークをつけている施設や組織・救護員を攻撃することを禁じていて、遠くの戦闘員から攻撃されないように、白地に赤という目立つマークになっています。これはアンリ・デュナンの祖国であるスイス国旗の配色を反転させて作られたものです。ただ、十字がキリスト教を連想させるということで、イスラム教の国では白地に赤い月が描かれている「赤新月」というマークが使われることが多いようです。さらに、2007年には、白地に赤いひし形が描かれている「レッドクリスタル」と呼ばれるマークも追加されました。

 日本赤十字社では全国に病院を持ち、献血などの血液事業や災害時の救護活動、募金などのチャリティ活動、日本国外で起きた災害への救援事業などが行われています。これらの活動が広がるにつれて、世界赤十字デーのある5月には赤十字運動月間が展開されるようになりました。今では、赤十字運動月間には日本赤十字社の活動を伝える様々なイベントやキャンペーンが行われています。

 日本赤十字社は、「わたしたちは、苦しんでいる人を救いたいという思いを結集し、いかなる状況下でも、人間のいのちと健康、尊厳を守ります。」という使命と国際赤十字組織が掲げる7原則に基づき、活動を行っています。

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