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2018/8/17 日本最古の銀行HSBCとイーアクティブグループ ~横浜と香港を結び付けた縁~

 当社は、設立間もなくHSBCに法人口座を開設しました。
ASEAN諸国へのビジネスを展開する上では重要な意味があるからです。
 今日、海外の銀行に法人口座を開設することは、大変難しくなってきています。
そのような状況下で開設出来たということは、この地域に「縁」を感じざるを得ません。

 当社が法人口座を持つHSBCは、1866年に横浜に支店を設立し、営業を開始しました。あまり知られていないことですが、日本で最も古い銀行です。
 日本の銀行は、1873年に第一銀行が設立されたのが最初です。しかし、それよりも7年も前にHSBC横浜支店が設立されています。
 設立された背景には、1850年代に日本と欧米の主要貿易国との間で商業条約が締結された影響で、変化する日本経済を支える銀行サービスが必要とされていたことで、HSBCは、1866年に最初の事業拠点を横浜に設置したのです。

 日本が取引地域を世界に拡大するのに伴い、HSBCはその資金調達を支えてきました。日本の海外取引規模は、1860年代から20世紀初めにかけて10年ごとに倍増しました。
さらに、HSBCは、日本政府が円を自国通貨として採用するにあたって、政府に支援と助言を行いました。日本政府は1879年、HSBC横浜支店が銀貨を通貨として受け入れることを条件として、当時の日本円30万円を預金しています。

 20世紀初頭、HSBCは、多数の日本向け大型融資に携わり、日本政府および国内都市に総額2億5,000万英国ポンドを貸し付けています。
これらの融資は、鉄道、水道設備、港湾施設の建設をはじめとする産業およびインフラ整備事業の資金として活用されました。
 このようにHSBCは、日本経済発展の黎明期を支える屋台骨になり、大きな役割を演じてきたのです。
「銀行業務発祥の地」として、横浜の街にはその名残が、下記のように点在しています。

「銀行業務発祥の地」記念碑

 横浜に支店を開業したHSBCは、当時、居留地62番という土地にあったため、別名「六十二番銀行」と呼ばれていました。しかし、その建物は1923年(大正12年)9月1日関東大震災で倒壊。その後、現在の横浜産業貿易センタービルのある場所へ移転して再建し、そこで1973年まで営業を続けていました。
 2006年、HSBC横浜支店開業140周年を記念して、産業貿易センタービル前の広場に「銀行業務発祥の地」の記念碑が設置され公開されました。

 横浜外国人墓地は、横浜開港当時の発展に貢献した人々をはじめとして現在は約4500人が眠る地で、横浜の観光名所のひとつとなっています。
 この、横浜外国人墓地には、HSBCの支配人2人が眠っています。エドワード・モリス氏とデビッド・ジャクソン氏です。
残念ながら2人の詳しい経歴は不明です。また、敷地内にある横浜外人墓地資料館では、HSBC開業当時の様子がうかがえる展示も見ることができ、説明文の中には、「横浜外国人墓地の取引銀行である」との記述もあります。

横浜外国人墓地

 香港の金融を象徴するような中環(セントラル)のHSBC香港本店ビルは、香港に滞在していれば意識していなくても1度や2度は必ず目に入ってきます。
 香港ドル紙幣のぼかしの部分にも浮かび上がる象徴的なあのビルが建てられる120年も昔、横浜の地でHSBCの営業が始まりました。
 日本最古の銀行が「港」同士の縁で、香港と繋がっていたのです。

 日本経済がHSBCの支えにより、今日の発展を得たように、当社においても、この「縁」を大切にし、そして、私達イーアクティブグループもお客様お一人お一人との「ご縁」を大切にしていくことを胸に、ビジネス発展に邁進していきたいと考えています。

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