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2018/7/6 司馬遼太郎記念館 ~企業サポート会員が果たす役割~

 2018年が明治維新から150年にあたることから企画された現在放送中のNHK大河ドラマ「西郷どん(セゴドン)」。明治維新の立役者である西郷隆盛の生涯を描いたドラマです。薩摩藩士、軍人 、政治家としての顔を持つ西郷隆盛は、薩摩藩の盟友、大久保利通や長州藩の木戸孝允(桂小五郎)と並び、「維新の三傑 」と称されます。

 もともとは下級武士でしたが、そこから薩摩藩の重職まで出世します。1868年の戊辰戦争では東征大総督の下に参謀として全軍を指揮、江戸城無血開城を実現させました。維新政府の高官であったが征韓論政変で下野し鹿児島に帰り、その後、西南戦争に敗れ、自らの命を絶ちました。壮絶な人生を送った西郷隆盛は、私たち日本人の心の奥底にしっかりと記憶されている人物です。

 NHK大河ドラマは、歴史で功を成した人物が取り上げられている番組ですが、その中でも、司馬遼太郎原作の大河ドラマやテレビドラマが少なくありません。大河ドラマでは『竜馬がゆく』『翔ぶが如く』『功名が辻』等、ドラマでは、『坂の上の雲』『新選組血風録』『豊臣家の人々』等とあげればきりがありません。

司馬遼太郎を改めて紹介するまでもありませんが、産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を一新する話題作を続々と発表し、1993(平成5)年には文化勲章を受章しています。“司馬史観”とよばれる自在で明晰な歴史の見方が絶大な信頼をあつめた作家です。

 その司馬遼太郎を偲び、業績を伝えるために、自宅敷地に設立された大阪府の登録博物館である司馬遼太郎記念館が2011年11月に建てられました。世界的な建築家である安藤忠雄さんの設計によるもので、コンクリート打ちっ放しの建物で構成されています。地下1階、地上2階、ゆるやかな曲線を描くシンプルな構造で、雑木林風の庭の小径から窓越しに、司馬遼太郎の書斎を間近に見ることができます。

 現在、司馬遼太郎記念館では、NHKの大河ドラマの原作になった『翔ぶが如く』の企画展が開催されています。『翔ぶが如く』(文藝春秋刊)は、西郷隆盛と大久保利通の対立を軸に、明治国家成立の過渡期を描いた長編小説ですが、征韓論、不平士族の乱、西南戦争……という柱を軸に、西郷隆盛の人となり、周囲の主立った人々に焦点をあて、長い物語の目次的な効果をねらった企画展です。

この司馬遼太郎記念館には、「友に育てる」という記念館の活動理念の基づいて作られた『友の会』があります。「一般会員」「個人サポート会員」「企業サポート会員」とありますが、会誌「遼」の配布や友の会交流ツアー、記念館が開催する講演会を通して、会員同士の交流を深めるイベントが開催されています。この「企業サポート会員」には、株式会社朝日新聞社、日本放送協会、読売テレビ放送株式会社、積水ハウス株式会社、住友生命相互会社、大和ハウス工業株式会社等の錚々たる企業が会員として活動しています。

 当社は設立以来、司馬遼太郎記念館の繁栄の一助になればとの想いから、「企業サポート会員」となっています。日本赤十字社や子供の未来応援プロジェクトの社会貢献支援、東京ヴェルディや東京サンレーヴスのスポーツ支援、そして、司馬遼太郎記念館の「企業サポート会員」として、大切な文化を保存するという文化的支援も行っています。多方面に亘って支援することは、当社の「共に繁栄」という理念を実現することに適った活動でもあります。

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