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2018/3/9 子供たちの未来へ

~子供たちの未来を切り拓く運動への取り組み~


子供の貧困問題に取り組む日本在団のロゴマーク

当社が取り組む社会貢献の一つに、『子供の未来応援国民運動』があります。「チャンスがあれば、チャレンジできる」というキャッチフレーズに、黄色地に子供の顔が描かれているポスター(右)が街中に貼られているのを、一度は目にした方もいらっしゃると思います。2015年10月から政府がスタートさせた『子供の未来応援国民運動』のポスターです。

厚生労働省が2017年にまとめた報告書によると、日本の子ども(17歳以下)の約7人に1人が貧困状態にあるとの調査結果が出ています。2014年のOECDのまとめでも、日本の子どもの貧困率は、先進国34ヶ国中10番目に高い数字でした。親の経済的貧困は、子どもから学習の機会やさまざまな体験活動の機会を奪うことにつながります。教育機会に恵まれなかったことで低学力・低学歴になってしまった子どもは、大きくなったときに所得の低い職業につかざるを得なくなり、更には彼らの下の世代にも貧困が連鎖してしまうのです。

当社は、この社会問題に会社設立当初から高い関心を寄せ、運動がスタートしたと同時に支援活動を行ってまいりました。現在では、数多くの団体や個人の方々が支援をする国民的運動になっています。貧困故に、子供たちの未来が暗く閉ざされることのないよう、募金活動、学習・就学支援、又は、子供食堂という満足に食事も摂れない子どもたちに、食事を無償で提供するボランティア活動の輪も広がってきています。

東日本大震災で被災した子供たちは今・・・

子供の貧困が今に始まったわけではありません。以前から問題視されていた潜在的問題が、社会問題として認知され始めたのが数年前のことでした。子供の未来が明るいものとして築けなくなる子供たちには、交通事故で親を亡くした遺児や、親の虐待により施設で生活せざるを得なくなる子供たち、そして、7年前の東日本大震災による震災孤児や遺児がいます。これらの子供たちには、各種団体がそれぞれの地道な活動で支援を行ってきたわけです。それが、この『子供の未来応援国民運動』の立ち上げによって国を挙げての運動となり、子供たちへの支援体制が整いました。

親を亡くした子供たちは、耐えがたい悲しみを背負いながら生きていくことになります。また、震災孤児や遺児は、それと同等、いや、それ以上に心の奥底に突き刺さる仕打ちを受けていました。それは、いじめです。福島第一原発の事故などで福島県から避難した子供へのいじめが、2017年3月までに199件あったとの調査結果もあります。表面に出てくるいじめは、氷山の一角だと言われています。震災後の日本人の配給物に列をなして並ぶ姿、決して強奪等が起きない日本人の行動が、世界各国から称賛されたことは記憶に新しいところですが、このような震災が残した負の遺産は、様々な形となって、子供たちの小さな心に大きな傷として、しわ寄せが及んでいるのかも知れません。

いじめ問題は、十分ではないにしろ、震災避難民を受け入れている自治体がその調査をし、いじめ撲滅の活動を続けています。また、震災遺児・孤児には、各種団体が募金活動、里親の募集や生活・就学支援等の活動を行っています。どのような境遇に置かれようとも、子供は生きる権利を持っています。その命を大切に守り、育んでいくことが、この国の未来を作ります。

「子供の未来応援国民運動」が果たす役割は大きく、尊いものです。私たちイーアクティブグループは、運動当初からの参加者として、その役割の一端を担うことに喜びを感じながら、子供の未来を明るいものとしていく為に、微力ながら今後も応援させていただきます。

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